白い巨塔

DVD好評発売中!

誤診という名の殺人! 人の命を救うはずのメスが、野望のためにみがかれる!

謀略が渦巻き、欲望がおどる、日本医学界の内幕!轟然たる反響を呼んだ問題小説を最高のスタッフ・キャストで映画化!

患者の命より名誉と権威が優先す!恐るべき医学界の裏面を鋭くえぐる2時間30分!

田宮二郎主演、医学界の腐敗を暴いた巨匠・山本薩夫の渾身の大作!

Introduction -イントロダクション-

1963〜65年、山崎豊子原作の『白い巨塔』が「サンデー毎日」に連載され、医学界の内幕に鋭いメスを入れた作品として轟々たる反響を呼んだ。原作発表以来何度も映像化され、そのたびに話題となった本作であるが、この1966年大映版が最初の映画化である。
国立浪速大学医学部の次期教授選挙を巡るどす黒い人間関係、さらに社会問題にまで発展する誤診裁判。この二つの事件が神聖な医学の殿堂をゆるがすことになる。こうした内容だけに、登場人物のモデル問題と、誤診裁判問題は騒然とした話題となった。
製作には大映の永田雅一社長自らがあたり、監督には社会派の巨匠と定評のある山本薩夫が意欲十分にメガホンを握った。シナリオは橋本忍が担当し、原作の持つ堂々たる風格を映画的構成の上で見事に伝えることに成功している。撮影はベテラン宗川信夫、そのほかベストスタッフをそろえている。
キャスティングでは、医学界の若き権威者・財前五郎に田宮二郎。公開当時「こんな役は俳優生活のうちで一度あるかないかの程のチャンスです」と感激を語っている。本作で大映スターとしての地位を完全に確立した田宮は、1978〜79年のフジテレビ系ドラマシリーズ『白い巨塔』でも同役を演じ、生涯の当たり役とした。共演は田村高広、藤村志保、船越英二、長谷川待子、石山健二郎、須賀不二男らに加えて、新劇界からもベテラン演技人が大挙参加している。民芸からは滝沢修、清水将夫、下条正己、鈴木瑞穂。俳優座からは東野英治郎、小沢栄太郎、永田靖、岸輝子。文学座からは加藤嘉、加藤武、高原駿雄、小川真由美。希代の名優を各所に配し、これ以上望めないほどの多彩な顔ぶれである。
『華麗なる一族』(1974年)、『不毛地帯』(1976年)に先立ち、山本薩夫監督が山崎豊子の小説を映画化した記念碑的作品。2時間30分に及ぶ超大作を骨太な演出でダイナミックかつスリリングに描ききっている。