Introduction -イントロダクション-

真実は、封印されていた!

1968年12月10日 あの日、本当は何があったのか――。
事件史上最大のタブーに挑み、世紀の完全犯罪がついに解決。

★世紀の大事件「三億円事件」の真相がついに暴かれる!
1968年―― アングラ、反戦運動、グループサウンズ、全共闘・・・
高度成長の只中に、若者たちが持て余したエネルギーを反体制運動に注ぎ、世界の矛盾をラディカルに問うた時代に、その事件は起こった。
12月10日 三億円強奪事件発生。
わずか3分の間に、三億円という当時の庶民には夢のような金を鮮やかに奪い、警察の鼻を明かした犯人は一躍時代のヒーローとなる。街中に貼られたモンタージュ写真、単独犯か? 複数犯か? 誰もが刑事のように推理した。しかし犯人は捕まらず、事件は時効を迎えることに。そして、41年を経た現在も未だ事件は解決していない。
日本人なら誰もが知っているこの事件は、幾度となく映画化、ドラマ化されたが、真相は未だ闇の中。諸説ある推理の中、本作により、ついに終止符が打たれる!

★組織に抗い事件を追う刑事たち、生きながらえてしまった犯人たちの数奇な運命、悲哀に満ちた親子の葛藤・・・
事件の裏側に繰り広げられる人間の業<罪と欲>に迫る堂々たるサスペンス大作!

現代において発生した1件の殺人事件から、次第に三億円事件という大きな闇に呑み込まれる二人の刑事。 かつて世紀の完全犯罪と謳われた事件の犯人たちは、その後どのような人生を送り、今何を思うのか? ジャーナリスト出身の作家・永瀬隼介が「三億円事件」という題材に真っ向から取り組み、緻密な文体と重層的なプロットで迫った原作を元に、本作は事件の表層から最深部へと迫る。当時ヒーローともてはやされた犯人たちの真の動機、目的とは何だったのか? 犯行後、彼らがたどった数奇な人生と、待ち受けていた苛酷な運命、さらには実行犯と言われ事件直後に謎の自殺を遂げた少年と、警察官である父の悲哀に満ちた葛藤――三億円事件に翻弄された人間たちの底知れない業<罪と欲>の深さと、彼らが生きた激動の時代を余すところなく描き尽くし、単なる“事件解決ドラマ”ではない、魂を揺さぶる人間ドラマを骨格に据えた、堂々たるサスペンス超大作に仕上がった。

★若手実力派からヴェテランまで豪華で多彩なキャストが競演!
事件を追う二人の刑事に扮するのは、スケール感溢れる若手実力派として注目を集める渡辺大と、近年では監督として国内外での評価も高いヴェテラン・奥田瑛二。始めは出世という野心から捜査にのめり込みながらも、次第に正義感が芽生える若輩刑事と、事件発生直後、犯人逮捕を目前にしながらも、組織の壁にぶち当たり挫折、しかし「この足に時効はない」と定年まで執念で事件を追う老刑事をそれぞれ好演、更に川村ゆきえ、武田真治、かたせ梨乃、宅麻伸、中田喜子、烏丸せつこ、熊谷真実、原田芳雄、夏八木勲といった豪華で多彩な顔ぶれが並ぶ。

★『沈まぬ太陽』『人間失格』に続く、日本映画最高峰スタッフが集結!
巨匠・伊藤俊也映画人生50年の節目に渾身の作品を発表!

本作のメガフォンを取るのは、巨匠・伊藤俊也。決して妥協迎合を許さない確固とした理論派で知られ、梶芽衣子の個性を生かし、伊藤の作詞による主題歌「恨み節」とも相まって大ヒットしたデビュー作『女囚701号・さそり』以降、 『誘拐報道』での萩原健一、『白蛇抄』での小柳ルミ子、『プライド・運命の瞬間』での津川雅彦など、俳優にとっての、ターニングポイントとなった作品を常に創出。2010年、映画人生50年の節目を迎えるにあたり、本作には、サスペンスの雄・長坂秀佳、名キャメラマン鈴木達夫、『人間失格』の美術・今村力、そして音楽の大島ミチルら、日本映画界最高峰のスタッフが集結。『プライド・運命の瞬間』以来、商業映画としては、実に11年振りとなる渾身の作品がここに完成した。