山椒大夫

厳しくも哀しい人間愛をテーマに、巨匠・溝口健二が重厚な演出で描く最高傑作!

山椒大夫

INTRODUCTION

平安末期、越後を旅していた母子連れは、人買いに騙され生き別れにされた。

母親と離れ離れとなった厨子王と安寿の兄妹は、丹後の豪族・山椒大夫のもとに売られてしまう。奴隷となった二人は過酷な労働を課せられながらも、母親との再会を望む日々を送る。

それから十年、大きくなった二人は依然として奴隷の境遇のままであったが、ある日、新しく買われた奴隷が口ずさむ唄に、自分たちの名前が呼ばれているのを耳にする。

由来を尋ねると、子供を攫われた自分たちの母親の叫びであることがわかり、二人は遂に脱走を決意する。



「安寿と厨子王」で有名な森鷗外の原作「山椒大夫」の映画化。

「西鶴一代女」「雨月物語」に次いで三年連続ヴェネチア映画祭入賞を果たし、世界にミゾグチの名を轟かせた。

海へゆっくりとパンしてゆく印象的なラストシーンを、後年ゴダールが「気狂いピエロ」のラストで引用したというエピソードも有名。

出演は田中絹代、香川京子、少年時代の厨子王に津川雅彦、進藤英太郎ほか。

CAST

  • 田中絹代
  • 花柳喜章
  • 香川京子
  • 進藤英太郎
  • 菅井一郎
  • 見明凡太郎
  • 清水将夫
  • 三津田健
  • 小園蓉子
  • 河野秋武

STAFF

  • 監督: 溝口健二
  • 脚本: 八尋不二/依田義賢
  • 原作: 森鷗外
  • 音楽: 早坂文雄
  • 撮影: 宮川一夫
  • 録音: 大谷巌
  • 照明: 岡本健一
  • 美術: 伊藤熹朔
  • 製作: 永田雅一
  • 建築考証: 藤原義一

第15回ヴェネチア国際映画祭 銀獅子賞

キネマ旬報ベストテン第9位

製作年:1954年/製作国:日本/製作:大映京都撮影所
原作:森鴎外/配給:大映/(c) KADOKAWA 1954
モノクロ/2時間6分/14巻/3449m/スタンダード/モノラル