ウォルター少年と、夏の休日SECONDHAND LIONS

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スクリーンで観たい脚本No.1に選ばれた愛すべき物語がアカデミー実力派俳優のキャスティングで完全映画化!
"孤独な少年"と"かつてヒーローだったおじいさん"。
傷ついた心を再生させ、あったかい涙に包まれる、この夏最高の感動作。

Introduction -プロダクションノート-

アカデミーに名を残す名優たちのキャスティング

アカデミー賞授賞式のテレビ中継を見ていた監督は、会場前の赤絨毯でマイケル・ケインとオスメントが会話を交わす姿を今でも覚えているという。ケインとオスメントは、ともに助演男優賞にノミネートされていた。(ケインは「サイダーハウス・ルール」、オスメントは「シックス・センス」でノミネートを受けた)。
「ちょうどこの映画の脚本を書き終えたところだったのですが、大柄なケインと小さなオスメントの姿を見た時にピンときました。理想のキャストをみつけたぞ、と思いましたね」と監督は語る。
製作総指揮のカレン・ループは、手始めにこの企画をオスメントの代理人に託した。代理人から脚本を渡されたオスメントと父親のユージーンは、読了後すぐに出演を決めたという。オスメントの出演が決定したことにより、マイケル・ケインも出演を承諾。企画は次の段階へと進むことになった。
その後、製作陣は脚本をロバート・デュヴァルに送ることにした。テキサス出身の監督は、デュヴァルに以前から憧れていたという。
「『テンダー・マーシー』や『ゴッドファーザー』、『地獄の黙示録』、『アラバマ物語』などに出演していたデュヴァルは、テキサスっ子が崇拝する俳優の一人でした」と説明する。「デュヴァルの起用は、当初から私の第一希望だったのです。週明け早々に彼から出演OKの電話をもらい、すぐに撮影開始日を決めました」。

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デジタル・ドメインが作り出す、冒険物語の世界観

この映画のモチーフになっているのは、ウォルターの想像力がつくりあげた若き日のおじいさんたちの冒険物語。「バグダッドの盗賊」などの古典的な連続活劇に「インディ・ジョーンズ」のスピード感をプラスしたスタイルで再現。「われわれが必要としていたのは、レベルの高い視覚効果技術を提供してくれる会社でした」。とプロデューサーのコーリー・シエナガは語る。「視覚効果は、この映画の核となる要素の一つでしたからね」。
こうしてスコット・ロスが製作を、デジタル・ドメイン社で企画開発部門の責任者を務めるケヴィン・クーパーが製作総指揮をそれぞれ担当することになったのである。マッキャンリーズ監督によると、コミカルな冒険シーンには3パターンの視覚効果が必要だったという。「画の最初と最後の部分は、現代的な雰囲気を出すために青みがかったトーンを使いました。ガースがウォルターに語り聞かせる昔話のシーンは、「アラビアン・ナイト」のようなテクニカラー調と豪快なカメラワークで画面のトーンを変えています」。

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一人でも信じる人がいれば、それは真実になる。夢見ることができたなら、あとの人生は何倍にも輝くだろう。

母の嘘を何度も聞かされた末におじいさんのもとへ預けられたウォルターは、何も信じられない心境に陥っている。ハブはそんなウォルターに向って、多少の嘘が含まれているからといってすべてを否定するのは間違いだと教えるのだ。
「ハブには自分なりの論理がある」とロバート・デュヴァルが説明する。「世間が真実だと信じているものが、必ずしも人生で最良のものだとは限らない。お金や権力ではなく、勇気や名誉、美徳といったものこそ大切だとハブは信じているんだ。他人のまねをするよりも、自分というものをしっかりと持っているほうがいい。真実かどうかわからなくても、自分自身が信じることさえできればそれで十分だからね」。

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父親のいない少年に、おじいさんが教えてくれたこと。大人の男とは?勇気とは、愛とは何か?

プロデューサーのデヴィッド・カーシュナーは、この作品をあらゆる世代の観客に共感を与える映画だと感じている。「初めて脚本を読んだ時、青少年には模範となるべき大人の存在が必要だというテーマに強い感銘を受けました。このメッセージには、誰もが共感すると思います。この映画は模範となるべき大人に恵まれない少年と、名誉や美徳を重んじる昔気質のおじいさんたちのふれあいを描いているのです」。
プロデューサーのコーリー・シエナガも、この映画のテーマに深い共感を寄せている。シエナガは、おじいさんたちとウォルターが知らず知らずのうちに与え合う教訓こそが、この映画のテーマだと確信している。「心から愛している相手にしか与えられないものってありますよね。友人でも先生でも両親でもいいし、叔父や祖父母だっていい。自分は特別な存在であり、愛される価値があるのだと気づかせてくれる人の存在は何よりも貴重です。この映画は自分を信じることの大切さを教えてくれます。そして、少し難しい場合もあるかもしれませんが、ほかの人の長所も認めてあげようという気にさせてくれるのです」。
"セカンドハンド(中古)"の人生なんて、つまらない。マイケル・ケインによると、40年間も同じ場所に住み続けているハブとガースは、自分たちが役に立たない存在なのだと思い込んでいるという。だが彼らはウォルターに何かを信じることを教えるうちに、少しずつ希望が芽生えていくのを感じはじめる。「この映画は、死を待つためだけにテキサスへ戻ってきた二人の老人を描いている」とケインは語る。「彼らは少年に貴重な経験をさせることができた。彼らが少年を変え、少年が彼らを変えたんだ。やがて彼らは、自分たちがまだ何かの役に立てると実感する。ここが、この映画の素晴らしいところじゃないかな」。

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懐かしい雰囲気いっぱいの田舎の家。アカデミー名優たちにも負けない、動物たちの演技。

テキサス中部の平原でのロケ撮影はテキサスで 53日間に及んだ。主にテキサス州オースティンの北部に位置するフリュガーヴィル郡で行われた。異国情緒溢れる北アフリカが登場する回想シーンの舞台となったのは、ロケーション・マネジャーのロビー・フリードマンが地元のフィルム・コミッションによる協力を得て確保したオースティン周辺の各所。市場のシーンはオースティンの中心部に位置するシンフォニー・スクエア、室内のシーンは旧オースティン空港の機体格納庫を改造したサウンドステージで撮影されている。
おじいさんたちが住む農家については、2人が死を待つために帰ってきたという脚本上の設定を考慮して、「荒れ地にたたずむ年老いた恐竜のように」大きくて孤立した建物を探すことにした。ようやく探し当てた家は、遠くに広がる平原や木々、そして牛たちや湖を見下ろすフリュガーヴィルの丘に立っていた。その農家に住んでいた一家は、「撮影が終わったら元通りの状態に戻す」という条件で家を製作会社に貸与してくれた。
この作品のなかで最も彩りが豊かなのは、さまざまな動物たちが登場するシーンだろう。南カリフォルニアの動物プロダクション(B.A.U.)と訓練士兼動物コーディネーターによる指導のもと、動物たちは万全の環境で撮影にのぞんだ。ハブとガースが飼っている5匹の犬は、種類や大きさをあえて揃えないという製作チームの意向に基づいて集められた。5匹の野良犬に加え、撮影には「メラニーは行く!」や「オー・ブラザー!」「ドクター・ドリトル2」といった作品に出演しているタレント犬も登場している。
映画に登場するライオンたちはブライアン・マクミランが所有するもので、本人によって調教されている。劇中の登場人物にライオンが襲いかかるシーンでは、マクミランが俳優の代役を務めている。ジャスミン役のライオンを演じたのは、体重が100キロから120キロもある3頭のアフリカ・ライオンだった。パシャと名づけられた2歳半の雌ライオンを中心に、控え役を務めるトリグという2歳半の雌ライオンと3歳のケニア(通称ケニー)が撮影に挑んだのである。

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