ピアニストLA PIANISTE

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ぼくは あなたがどんなに哀しい秘密を持っていても愛しています

Story -ストーリー-

母はエリカに恋人も、流行の服も許さず、ただ、ピアニストとして一流になることを望んだ。しかし、エリカは著しく歪んだ秘密を隠していた。ある日、彼女の前に一途に恋する青年が現れた…。

エリカはピアニストになるために、遊ぶ時間など許されず子供の頃から母親に厳しく教育されていた。現在は名門ウィーン国立音楽院のピアノ科の教授になっているが、母の夢だったコンサート・ピアニストになることはできず、自分を責めていた。父は精神障害で亡くなり、今は母と二人きりで暮らしている。エリカは音楽院の他に個人でもレッスンを行っていた。生徒たちの親は、彼女の母と同様に教育熱心で、子供の才能を伸ばすために付き添い、指導に口を挟み、エリカを憂鬱にさせていた。彼女は、厳しいクラシック界の規律と、母親の支配から逃れるために、ひそかにポルノ映画館やのぞき部屋に通っている。彼女は今まで自分の体を一度も異性に触れさせた事はなく、潔癖症が発展した病的なのぞき趣味とマゾヒズムの世界に生きていた。


ある日、小さなコンサートでピアノを弾いた工学部の生徒ワルターが、エリカに恋をし、彼女のレッスンを受けようと決意する。彼の強い視線を感じるうち、いつしかエリカも彼に惹かれていく。レッスンが終わってから後を追ったエリカは、彼がアイスホッケーの練習にも打ち込んでいることを知る。ワルターはエリカの授業を受けようと、音楽院の大学院を受験する。エリカは、彼の年齢が高すぎるから、と入学に反対するが、他の教授たちは彼の才能を高く評価し、ワルターは合格となる。


学内のコンサートでの演奏に緊張する女子学生アンナに優しく話しかけるワルターを見て、エリカは無性に苛立つ。エリカはアンナのコートのポケットにガラスの破片を忍び込ませ、彼女の大事な指を切ってしまう。それを見ていたワルターは、エリカが犯人だと気づき、トイレへ逃げこむリカを追いかけて愛を告白、ふたりは口づけを交わすのだった。しかし、若いワルターの求愛にエリカは応えず、下半身だけを求める。そのアブノーマルな求めに戸惑いながらも、ワルターは受け入れるしかない。


個人授業でシューベルトを弾くワルターに、エリカは長い手紙を渡す。帰宅する彼女を待ち受けていたワルターは、彼女の母が止めるのも聞かずに彼女の部屋に閉じこもると、手紙を開いた。そこには彼女の孤独な叫びと共に、彼女のマゾヒスティックな性の秘密が書かれていた。ワルターは驚き、彼女の家を出ていく。彼に嫌われたことに動揺するエリカ。彼女はアイスホッケーの練習場で愛を告白するが、エリカ流の愛し方をワルターはどうしても受け入れることができない。思い悩んだワルターはある決断をする。深夜、エリカの家を訪れたワルターは、不本意ながら、彼女の求める通りの乱暴な愛を交わす。エリカは初めて官能に酔いしれながら、同時に彼の深い悲しみを感じる。翌日、顔を腫らしたエリカがコンサート会場に現れた。彼女はワルターの来場を待ち続ける…。