Staff -スタッフ-

原作(角川文庫)
太宰治 

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事するもやがて転向、本格的な執筆活動へ。35年(昭和10年)、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集「晩年」を刊行。この頃からパビナール中毒に悩む。39年、井伏鱒二の紹介で、石原美知子と結婚。平穏な生活を得て、「富嶽百景」「女生徒」「走れメロス」などの多くの佳作を執筆。戦後、「斜陽」でベストセラー作家となるが、「人間失格」を発表した48年、「グッド・バイ」連載中の6月13日夜半に山崎富栄と玉川上水で入水し、没。生涯で自殺未遂、心中未遂を繰り返し5度目で死に至った太宰の遺体が発見されたのは、奇しくも39歳の誕生日にあたる6月19日 であった 。この日は桜桃忌(おうとうき) として知られ、太宰の墓のある三鷹の禅林寺には多くの愛好家が訪れる。本年2009年で、生誕100周年を迎える。

監督
荒戸源次郎 

1946年長崎生まれの博多育ち。鈴木清順監督『ツィゴイネルワイゼン』(80)、『陽炎座』(81)を製作。映画界の常識を破るエアドーム型映画館<シネマ・プラセット>で長期興行を成功させ、社会現象に。
89年、阪本順治監督のデビュー作『どついたるねん』を製作し、再び映画界に旋風を起こす。他に鈴木清順監督『夢二』(91)、坂東玉三郎監督『外科室』(92)など、多くの話題作を製作、良質な映画を世に出し続けてきた。03年、自ら監督した『赤目四十八瀧心中未遂』で、14ヶ月ロングラン、映画賞30冠超受賞の快挙を成し遂げた。

撮影
浜田毅 

1951年、北海道生まれ。71年大蔵映画に撮影助手として入社後、83年『生きているうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』で撮影技師としてデビュー。近年の主な作品では、『壬生義士伝』『陰陽師II』(03)、『血と骨』(04)、『子ぎつねヘレン』(05) 、『涙そうそう』(06)、『椿三十郎』(07)などの大作、名作を手がけ、日本映画を代表する撮影監督として活躍中。08年には、『おくりびと』で米アカデミー賞外国語作品賞を受賞し、日本だけにとどまらず、世界的にも高く評価されている。

美術
今村力 

1943年、横浜市生まれ。映画を中心に、CM、舞台等の美術を幅広く手掛ける。近年の映画代表作には、『誘拐報道』(82)、『里美八犬伝』(83)、『夜叉』『それから』(85) 、『キャバレー』(86) 、『いつかギラギラする日』(92) 、『マークスの山』(95)、『共犯者』 (99) 、『クイール』(04)、『ラーメンガール』(09) などがあり、時代や舞台設定に個性のある作品を多く手がける。本作では30以上あるセットをすべてデザインし、太宰文学世界の具現化に挑戦する。

衣装デザイン
宮本まさ江 

千葉県生まれ。88年より映画衣裳に携わる。多数の映画話題作、CM、舞台などで活躍する。近年では、『魍魎の匣』『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『サウスバウンド』(07)、『トウキョウソナタ』『クライマーズ・ハイ』『剱岳 点の記』(09)、『ガマの油』(09)などの大作を手がけるなど、日本映画に欠かすことのできない存在。出演キャストの信頼関係は厚く、監督の思いを全て受け止め、そのデザインは斬新でありながら、時代設定を裏切ることなく適確に表現。荒戸源次郎監督とは、『赤目四十八瀧心中未遂』(03年)で初めてタッグを組み、本作が2作目となる。