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原作
池宮彰一郎「最後の忠臣蔵」(角川文庫刊) 

1923年、東京都出身。
三村伸太郎の師事を経て、52年に本名の池上金男で脚本家として独立。
工藤栄一監督と組んだ『十三人の刺客』(63)、『大殺陣』(64)で京都市民映画脚本賞を受賞。92年、小説家・池宮彰一郎として「四十七人の刺客」(新潮社)でデビュー。93年、同作品で新田次郎文学賞を受賞する。
99年に柴田錬三郎賞を受賞した「島津奔る」(新潮社)など、多数の作品を発表。
脚本作家である経歴を生かし、新感覚の歴史小説で人気を博す。
94年の市川崑監督作品『忠臣蔵 四十七人の刺客』では原作と共に、池上金男として脚本にも参加している。
2007年没。

池宮彰一郎「最後の忠臣蔵」(角川文庫刊)

監督
杉田成道 

1943年、愛知県出身。
67年にフジテレビ入社。74年「夏の家族」第12話で演出家デビューを果たす。81年からスタートした不朽の名作「北の国から」シリーズ、スペシャルドラマを演出。98年にはフジテレビドラマスペシャル「町」で第52回芸術祭大賞、90年の「失われた時の流れを」では第27回ギャラクシー大賞を受賞するなど、その演出力の高さで評価されている。その他、主なテレビドラマ演出に連続ドラマ「ライスカレー」(86)や単発ドラマ「少年H」(99)、「海峡を渡るバイオリン」(04)、「死亡推定時刻」(06)、「駅路」(09)など。またテレビドラマに留まらず、「陽だまりの樹」(92・95・98)、「幕末純情伝」(03)などの舞台の演出や、映画監督作品として、『優駿 ORACION』(88)、『ラストソング』(94)を手掛け、本作が映画監督作品3本目となる。
現在、社団法人日本映画テレビプロデューサー協会会長、株式会社フジテレビジョンエグゼクティブディレクター、日本映画衛星放送株式会社代表取締役社長。

脚本
田中陽造 

1939年、東京都出身。
早稲田大学文学部在学中にシナリオ研究会で大和屋竺と知り合う。日劇ミュージックホール演出部を経て、日活入社後、鈴木清順を中心とした脚本グループ「具流八郎」に加わり、67年『殺しの烙印』でデビュー。71年から製作されたにっかつロマンポルノの『花と蛇』(74)、『おんなの細道 濡れた海峡』(80)などの脚本を多数執筆し、全盛期を支えた。76年、曾根中生監督の「嗚呼!!花の応援団」シリーズをヒットさせる。また、鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』(80)、『陽炎座』(81)、『夢二』(91)や、相米慎二監督の『セーラー服と機関銃』(81)、『魚影の群れ』(83)、『夏の庭 The Friends』(94)など、両監督の作品を多数手がけ、高い評価を受ける。その他、『黒いドレスの女』(87)、『居酒屋ゆうれい』(94)、『透光の樹』(04)などの脚本を担当。最新作『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』(09)で第64回毎日映画コンクール脚本賞を受賞。人間ドラマ、コメディと幅広い作品に定評があり、本作では原作にない脚色を加え、作品の世界観を広げている。

音楽
加古 隆 サウンドトラック(avex-classics) 

1947年、大阪府出身。
幼少の頃からクラシックピアノの訓練を受け、作曲を東京芸術大学大学院、パリ国立音楽院で学び、現代音楽の巨匠とも称されるオリヴィエ・メシアンに師事し最高の成績で卒業。在学中の73年に、フランスでフリージャズのピアニストとしてデビュー。およそ26カ国で公演し、80年に本拠地を日本に移す。CMやNHKスペシャル『映像の世紀』(95)のテーマ曲「パリは燃えているか」、ドラマ「白い巨塔」(03)など担当し話題を呼ぶ。映画では、『式日』(00)、『大河の一滴』(01)、『白い犬とワルツを』(02)、『明日への遺言』(08)などを手掛け、98年にはモントリオール世界映画祭のグランプリを受賞したベルギーの作品『The Quarry』の作曲で最優秀芸術貢献賞を、『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)の2作では毎日映画コンクール・音楽賞を受賞する。ピアノ奏法の多彩な音色から「ピアノの画家」とも呼ばれ、ピアノ・ソロ曲からダイナミックなオーケストラ曲まで、ジャンルにとらわれない独自の音楽スタイルで作品を発表している。本作で初めて時代劇の音楽を担当した。

撮影監督
長沼六男 

1945年、長野県出身。
68年に松竹大船撮影所入社。坂本典隆カメラマンに師事し、数多くの作品に参加。78年、『新・人間失格』で撮影監督デビュー。『魚影の群れ』(83)などを担当し、89年以降フリーとして活動を開始する。93年に『おろしや国酔夢譚』で日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。また同年の『学校』を皮切りに、『男はつらいよ』シリーズ最終作「男はつらいよ 寅次郎紅の花」(95)、『学校?U』(96)、『学校?V』(98)、『十五才 学校?W』(00)など、山田洋次監督作品の多くの撮影を手掛ける。2003年には『たそがれ清兵衛』、07年には『武士の一分』で日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。人間ドラマを丹念に読み込み、それを無駄なく映像化する撮影技術には定評があり、04年には長年の功績が認められて、紫綬褒章受章。その他主な担当作品に、『座頭市』(89)、『夢の女』(93)、『半落ち』(04)、『隠し剣 鬼の爪』(04)、『母べえ』(08)、『沈まぬ太陽』(09)などがある。

美術監修
西岡善信 

1922年、奈良県出身。
法政大学文学部卒業後、海軍中尉を経て48年、大映京都美術部入社。52年に安達伸生監督の『天保水滸伝 利根の火祭』で美術監督デビュー。以降、市川崑、衣笠貞之助、伊藤大輔、森一生、川島雄三、増村保造などの作品の美術を手掛け、大映黄金期の作品を多数担当。72年に旧大映スタッフと共に、映像京都株式会社を設立。五社英雄、実相寺昭雄、篠田正浩、勅使河原宏、岡本喜八、深作欣二、大島渚など名監督の数々の作品で美術監督として腕を奮い、プロデューサーとしても活躍している。92年紫綬褒章、97年勲四等旭日小綬章、99年京都府文化賞、2001年伊・文化賞(エンリオ・フライアーノ賞)、02年第20回川喜多賞、04年京都市文化功労賞を受賞するなど、京都時代劇の伝統を現在に伝え続けるその活動は高い評価を得ている。近年の担当作品に『吉原炎上』(87)、『化粧師/kewaishi』、『助太刀屋助六』、『たそがれ清兵衛』(いずれも02)、『火天の城』(09)などがある。

衣装デザイナー
黒澤和子 

1954年、東京都出身。
黒澤明監督の長女として生まれる。サン・デザイン研究所にてスタイリストの勉強をした後、伊東衣服研究所デザイン科を経て、デザイン会社を設立しファッション・デザインに従事する。87年、株式会社黒澤プロダクションで父の秘書的仕事を始める。90年、黒澤明監督作品『夢』に衣装担当として参加し、続く『八月の狂詩曲』(91)、『まあだだよ』(93)と衣裳デザインを担当。以降『雨あがる』(00)、『たそがれ清兵衛』(02)など手掛け、2003年、ヴェネチア国際映画祭に出品された北野武監督の『座頭市』の衣装デザインで、世界的な注目を集める。その他『武士の一分』(06)、『どろろ』(07)、『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』(09)など時代考証も兼ね備えた衣装から、『歩いても 歩いても』(07)、『ディア・ドクター』(09)などの現代劇まで、どの時代設定の作品においても、そのライフスタイルを見事に表現したリアルな衣装で、高い評価を得ている。また、著書に「パパ、黒澤明」(文藝春秋)、「黒澤明の食卓」(小学館)、「回想 黒澤明」(中央公論新社)などがある。