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今月のピックアップ・バックナンバー

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第8回「篤姫の生きた時代 〜幕末映画傑作選 その1〜」

 『新選組始末記』。普通、脇役の新選組・監察の山崎烝(すすむ)が主役。新選組の暗い部分にも着目した作品といえるかな。若山富三郎(当時は城健三朗)演じる近藤勇がラブリー。原作は子母澤寛。

 「燃えよ剣」、「新選組血風録」が特に人気の高い司馬遼太郎先生原作の映像化では、東映のテレビドラマ「新選組血風録」が傑作の誉れ高い。「血風録」の中の一話を題材に映画化したのが、『御法度』(松竹)。大島渚監督作品。

 『月形半平太』土佐藩の武市半平太がモデル。決めゼリフは「月さま、雨が…」「春雨じゃ濡れてまいろう」。この映画ではどうなっているかお楽しみに。長谷川一夫と山本富士子の美男美女カップルが堪能できます。余談ですが、飲食店検索サイトのぐるなびでは“月形半平太メール”という携帯向けの天気情報サービスを行っているそう。雨模様の日は、雨の日割引を行っている飲食店のお知らせも来るんですって。

 『幕末純情伝』は、つかこうへいの舞台を映画化したもの。若くして結核で命を落す天才剣士・沖田総司が女だったという設定。舞台は再演され続け、最近では石原さとみが総司役をやっていました。劇場公開時のコピーは「沖田総司はBカップ?」。総司に牧瀬里穂、坂本竜馬に渡辺謙。竜馬の破天荒ぶりが魅力的。ちょっと切ない恋物語とも言える。

 『ジャズ大名』、岡本喜八監督作品。駿河の小藩に漂着した三人のアメリカ人が、音楽好きの大名と出会って起こる大騒動。随所で笑え、最後は異文化をつなぐ音楽の強さに、ジーンとしちゃうタイプの映画。原作は筒井康隆先生。

 『新・鞍馬天狗 五條坂の決闘』恥ずかしながら鞍馬天狗は幕末の話だと最近知りました。新選組とも交流があるんですね。少年が主人公の、冒険活劇テイスト。楽しくてお気に入り。

 『狼煙(のろし)は上海に揚(あが)る』。1944年戦時中の日中合作映画。日本にプリントすらない、幻の作品でしたが、ロシアで発見されました。プリントの1巻目は未だ見つかっていないのですが、残された資料からストーリーを字幕で補足し、ビデオが発売されています。阪東妻三郎が高杉晋作を演じています。

 『剣風練兵館』これも阪東妻三郎主演。長州藩のエリート・桂小五郎(後の木戸孝允)が、江戸で剣術修行に励んでいた時代の話。

 こうしてみると、篤姫の故郷・薩摩が舞台の映画って少ない。西郷どんを今風のイケメンに演じさせたらどうだろう。イメージ一新できると思うけど…。

新撰組始末記

製作年:1963年

男が惚れた男の誠!
若き血潮が火と燃えて、新選組は今日も行く!

月形半平太

製作年:

雛菊「月様、雨が…」
月形「春雨じゃ、濡れてまいろう」

幕末純情伝

製作年:1991年

沖田総司は、Bカップ。

ジャズ大名

製作年:1986年

チョンマゲ頭を叩いてみればニューオリンズの音がする。

新鞍馬天狗 五条坂の決闘

製作年:1965年

大佛次郎の原作を、「掏摸(すり)」の八尋不二が脚色、「あしやからの飛行」で特撮部門を担当した黒田義之が監督した“鞍馬天狗”新シリーズ第二作。

剣風練兵館

製作年:1944年

阪東妻三郎と月形龍之介の二大スター共演!

狼煙は上海に揚る

製作年:1944年

長い鎖国から目覚めた若き日本人が見る動乱の上海。


日本映画界初の本格的日中合作映画!