角川映画オススメシネマ映子の部屋-EIKO's ROOM-

今月のピックアップ・バックナンバー

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第60回「日本の長い夏も走ります、「若尾文子映画祭 青春」」

「継続は力なり」でしょうか、かなり不定期になっていますが、「映子の部屋」も60回を迎えました。これもひとえに皆様のご愛読のおかげです。これから気が向いたら執筆しますので(苦笑)、引き続きご愛顧願います。
「若尾文子映画祭 青春」が8月15日から8月21日まで角川シネマ新宿1でロングラン上映いたします(順次、全国上映もしています)。ロングラン上映スケジュールはこちらでご確認ください。
『清作の妻』(’65)、『瘋癲老人日記』(’62)、『妻二人』(’67)、『越前竹人形』(’63)、『妻は告白する』(’61)については、第11回をご覧ください。

『女は抵抗する』(’60)は、全国を風靡したロカビリーブームの創始者と云われる渡邊美佐氏をモデルとした人物を若尾文子が川口浩とのゴールデンコンビで力演する青春音楽映画です。山下敬二郎、平尾昌章、ザ・ピーナッツなど人気歌手が総出演。“昭和好き”の方は必見! 悲劇の監督・弓削太郎のデビュー作でもあります。

『最高殊勲夫人』(’59)は、これまた若尾×川口のゴールデンコンビキャストと増村保造×白坂依志夫のゴールデンコンスタッフによるラブコメディの傑作。野々宮家は、会社経営の三原家に長女・次女を嫁がせた。三原家長男・一郎と結婚した野々宮家長女・桃子は、三原家三男・三郎(川口)と野々宮家三女・杏子(若尾)を結婚させようと画策するが、これに反発する三郎と杏子は、それぞれ「本当に好きになった人と結婚」する為に協力する。しかし、お互いの恋を協力し合う内に二人は……。丹阿弥谷津子演ずる桃子の強烈なキャラクター、船越英二演ずる一郎の分かり易い尻の敷かれっぷりも必見です。

『卍』(’64)は、谷崎潤一郎の原作を増村保造が現代風にアレンジした異色作。若尾文子演じる異性・同性に関わらず人を魅了させる妖女・光子、彼女の不思議な魅力にひかれる園子(岸田今日子)と夫・柿内(船越英二)に、光子と奇妙な愛情関係がある綿貫(川津祐介)の男女4人の歪んだ愛情関係が描かれます。光子に狂わされているようで、実は他の3人を狂わせているのではないかと思わせる園子を演じる岸田今日子の演技に、私は狂気を感じました。

今回ご紹介した作品は、「若尾文子映画祭 青春」で上映されます。上映スケジュールはこちらで、ロングラン上映スケジュールはこちらでご確認ください。

「若尾文子映画祭 青春」は、2015年冬にもアンコール上映が決定いたしました。詳細は追って告知いたします。こちらもお楽しみに!

女は抵抗する

製作年:1960年

リズムを追い、スタアを創り、男の世界に挑む!これが私の抵抗よ!

最高殊勲夫人

製作年:1959年

恋愛から結婚!なんてつまらない!
原題の結婚は若い二人の喧嘩から始まる!

卍(まんじ)

製作年:1964年

美貌の美女二人が繰り広げる禁断の愛の世界
性の享楽か、性の破滅か!と謳われ公開当時話題を呼んだ衝撃作。