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今月のピックアップ・バックナンバー

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第45回「芸能界の舞台裏、教えます」

死して50年、今なお多くの人の心を捉えて離さない世紀のスター、マリリン・モンロー。謎の死を中心に彼女の私生活は世間を騒がせ続けました。しかし、そんなマリリンにもピュアで美しい“最後の秘密”があった…。その一週間の恋を描いたのが『マリリン 7日間の恋』です
1956年、ローレンス・オリヴィエが監督兼共演の『王子と踊り子』の撮影のために、マリリンは結婚したばかりの劇作家アーサー・ミラーと共にロンドンに降り立ちます。初のプロデュース作品として意気込むマリリンでしたが、彼女に多くのトラブルが襲い掛かります。不安定な精神状態に陥ったマリリンの見張り役として新人助監督のコリン・クラークが選ばれるが…。
コリン・クラークの回想録を元にサイモン・カーティスが映画化。マリリン・モンロー役にミシェル・ウィリアムズ、コリン・クラーク役にエディ・レッドメイン。その他、有名な実在の人物たちを多くの名優が演じています。
マリリンの切なくも儚い一週間の恋を描いた『マリリン 7日間の恋』を是非ご覧ください!

『マリリン 7日間の恋』は、マリリンの一週間の恋と共に『王子と踊り子』の製作秘話も描かれています。今月は芸能界の舞台裏を描いた作品をご紹介します。

そのマリリン・モンローをモデルにした映画が『砂糖菓子が壊れるとき』(’67)。曾根綾子の同名小説を橋田壽賀子との共同脚本で今井正が映画化しました。マリリンをモデルとした主人公の女優・千坂京子を演じるのは若尾文子。更にはジョー・ディマジオとおぼしきプロ野球選手・土岐に藤巻潤、アーサー・ミラーを連想させる作家・五来に田村高廣が扮しています。ヌードモデルの過去が暴かれるゴシップ、プロ野球選手・作家との結婚と別れ、「肉体女優」というレッテルに苦悩する姿など、マリリンの半生を思わせる内容です。スターと平凡な女の幸福の矛盾の中で戦い敗れていく京子を若尾文子が熱演。モチロン、劇中ではモンロー・ウォークも披露しています。

映画制作の裏側を描いたのは『NINE』(2010)。天才映画監督と称賛を受けるグイドには映画『ITALIA』のクランク・インが待ち受けていた。衣装、キャスティング、美術と様々なパートの人間がグイドに最終決断を迫る。しかし、グイドは肝心の脚本がまだ1行も書けないでいた! スランプに陥ったグイドは、自分の弱さを慰めてくれる女たちのもとに逃げ込んでしまう。愛を選びきれないグイドと、そんな男でも愛さずにはいられない女たち…。そしてクランク・イン目前、グイドはある決断を下すのだった…。フェデリコ・フェリーニ監督の不朽の名作『8 1/2』(’63)を原点とした同名ミュージカルを、ロブ・マーシャルが極上のミュージカル映画に仕上げました。

『Wの悲劇』(’84)は、夏樹静子の同名小説を荒井晴彦と澤井信一郎が大胆にアレンジして映画化。原作部分は劇中劇としてのみ登場。主軸はその舞台劇「Wの悲劇」を演じる劇団「海」の研究生・三田静香に移ります。様々な試練を乗り越え、ヒロインの座を射止めた静香。劇の幕が降りて万雷の拍手を浴びた時、静香はひとりの女優としての充実感を味わいます。その後の悲劇も知らずに…。静香を演じる薬師丸ひろ子の「顔はぶたないで、私女優なんだから」というセリフを当時モノマネされた方も多いのではないでしょうか? 澤井信一郎の演出で薬師丸ひろ子が大人の女優として飛躍した作品と記憶されている方も多いでしょう。

今回ご紹介した作品の内、『NINE』『Wの悲劇』は弊社からDVDを発売しております。4月から新生活を送られる方もそうでない方もこれを機に純粋な恋を描いた作品、若しくは華やかに思われる芸能界の舞台裏を描いた作品をご覧になってはいかがでしょうか?

砂糖菓子が壊れる時

製作年:1967年

砂糖菓子にむらがる蟻のように……
男によってはぐくまれ、男によって壊されたいとしい女の愛の遍歴!

NINE ナイン

製作年:2009年

超豪華キャストに喝采!
映画史上 類を見ない最高傑作

Wの悲劇

製作年:1984年

愛、欲望。そして悲劇の方程式。