角川映画オススメシネマ映子の部屋-EIKO's ROOM-

今月のピックアップ・バックナンバー

今月のピックアップ・バックナンバー

第4回「この胸の高鳴りは恋?それとも…」

 今は白衣高血圧という言葉がありますが(白衣を見ると緊張して、血圧が上がってしまうことを指すようです)、昔はこんな言葉、ありませんでしたよね?このドキドキはきっと恋だと脳が勘違いして、多くのロマンスを生んできたと思います。

 『白い巨塔』。ドラマ化されたのでストーリーをご存知の方も多いでしょう。 主人公・財前五郎を演じる田宮二郎の肉食獣っぽさと、里見助教授を演じる田村高廣(美声)のあくまで優しい草食動物っぽさの対比。大学病院の話なので、白衣の似合う素敵な殿方が満載です。
 素敵といえば、三船敏郎の白衣、『静かなる決闘』。監督は黒澤明。若かりし三船のハンサムな苦悩ぶりは必見!

 『華岡青洲の妻』では雷様(市川雷蔵)が医者に。着物の上に白い上着を羽織ります。  『酔いどれ博士』『続・酔いどれ博士』では、勝新太郎が破天荒な医者に扮します。
 今年2月に亡くなった市川崑監督のストレス社会を風刺したコメディ『満員電車』では、川崎敬三が精神科医に。本作ほか、『黒い十人の女』など市川監督の代表作5本と特典ディスク1枚が入った『アート・オブ・市川崑 大映傑作選DVD-BOX』が復刻されました。

 ぐっと時代が下って、また素敵な白衣の殿方を発見!『らせん』の佐藤浩市サマです。ホラーが苦手な女子も多いでしょうが、観たほうがいい。
 白衣にはギラギラした殿方のフェロモンをオブラートに包む役割があるようですね。そこが乙女心にぴったりはまるのかも。

 そしてお楽しみ「白衣の天使」たち。
 映子いちばんのおススメは『夜の診察室』。題名も意味深長でしょ。エッチで、かわいい映画です。女子に観てほしいラブコメ。夜の生活に悩む人々を救うため、父親が開業したクリニックを手伝う短大生が主人公。興味津々なお年頃、松坂慶子のナース姿は愛らしさ全開。スランプ中のイケメン官能小説家・峰岸徹が妄想する松坂慶子のコスプレシーンもラブリー。

 『赤い天使』。日中戦争を舞台にしたシリアスな作品で、若尾文子×増村保造監督コンビの凄みが感じられる一本。おじさん好みの淑女は芦田伸介演じる岡部軍医にぐっとくることでしょう。

 大映には60年代後半『ある〜』シリーズというのがありました。『あるセックス・ドクターの記録』、『ある女子高医の記録 妊娠』、『ある女子高医の記録 失神』(失神!?)など。このあたりは残念ながらDVD化されていないのですが、一度観てみたいですね。白衣をみて胸が高鳴るのは普遍なのだ。

白い巨塔

製作年:1966年

誤診という名の殺人! 人の命を救うはずのメスが、野望のためにみがかれる!
謀略が渦巻き、欲望がおどる、日本医学界の内幕!轟然たる反響を呼んだ問題小説を最高のスタッフ・キャストで映画化!
患者の命より名誉と権威が優先す!恐るべき医学界の裏面を鋭くえぐる2時間30分!
田宮二郎主演、医学界の腐敗を暴いた巨匠・山本薩夫の渾身の大作!

静かなる決闘

製作年:1949年

全日本の話題をこの一本に熱集して!映画界の革命児、黒澤明監督が放つ、待望の大映第一回作!!

忌まわしい病と闘う誠実な青年医師の苦悩。若き黒澤明の意欲作!

華岡青洲の妻 

製作年:1967年

美しくもすさまじい、妻と姑の愛の葛藤を描いた話題の名作を、最高のスタッフで映画化!

酔いどれ博士

製作年:1966年

気つけ薬は焼酎で、手術道具はドス一丁!

呑む、打つ、買うの酔いどれ医者が、悪人相手の荒療治!

満員電車

製作年:1957年

大学出ても就職難!
転職しても生活難!
恋人いても結婚難!

らせん

製作年:1998年

あいつは死んだはずなのに

夜の診察室

製作年:1971年

女子短大生がレポートした、現代の夜の診察室の実態!!
プロポーション抜群!
松坂慶子主演第一作!

赤い天使

製作年:1966年

天使か娼婦か!兵隊の欲望に女の愛がやさしく応える!
血と泥の戦場に真実のいのちを求める従軍看護婦!