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今月のピックアップ・バックナンバー

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第39回「映画でクールダウン!」

電力需給の問題から“節電”が職場でもご家庭でも必要とされています。とは言っても、熱中症対策など、暑さを凌がなければ体調不良を起こします。身も心もクールダウンは必要! そこで、今回は涼しさ(寒さ?)を感じられる映画を紹介します。

地球上で常に寒いところと言えば、南極。その南極で世界初のロケを行った作品が、『復活の日』(’80)。東欧の細菌研究所から新種のウイルスが盗まれた。それはマイナス10℃で自己増殖を始め、0℃を越えると猛烈な毒性を発揮するという。しかし、盗んだウイルスを乗せた小型機は、アルプス山中に激突してしまい、ウイルスは飛散し始める…。ウイルスは瞬く間に世界に伝播し、もはや人類が生き残れる可能性があるのは南極大陸だけとなった。追い討ちをかけるように、大国の核ミサイルが南極に向けて誤射動する可能性も出てきた。人類の生き残りを掛けて、日米の南極隊員の決死行が始まる。果たして、二人は人類滅亡の危機を救えるのだろうか…。近未来に警鐘を鳴らした小松左京の原作を深作欣二が映画化。日米を中心とした国際色豊かなキャスト・スタッフ、南極など7ヶ月にわたる長期海外ロケで、当時の邦画史上最大の製作費を掛けた超大作です。

雪山を舞台に大アクションが繰り広げられるのは、『ホワイトアウト』(2000)。真保裕一の大ベストセラーの同名小説が原作で、雪に閉ざされた日本最大のダムをテロリスト・グループが占拠し、ダムの職員を人質に取り、政府に50億円を要求。更に、拒否すればダムを爆破すると通告。ダムへ通じる唯一のルートは犯人グループが爆破、悪天候でヘリも飛ばせず、警察は成す術が無い。偶然逃げおおせたダムの運転員・富樫はたった一人で犯人グループに戦いに挑むことになる…。『沈まぬ太陽』を手掛けた若松節朗の映画初監督作品で、富樫を演じるのは織田裕二。

時代劇でも雪山で大アクションを繰り広げる作品があります。それが、特撮時代劇“大魔神”シリーズの第3作目『大魔神逆襲』(’66)。鶴吉ら4人の少年が、強制労働のため隣国へ連れ去られた父や兄の救出しようと、雪に覆われる地獄谷へ向かう。たが、そこは「決して犯してはならぬ」と畏れられる魔神の山を越えなければならない。道中では数々の困難に遭ったが、4人は神の使いの鷹に導かれ、何とか地獄谷に辿り着く。しかし、そこに現れたのは隣国の兵たちだった。追い詰められた鶴吉は、魔神の山に立ち入った自分の罪深さと、仲間の命だけでも助けてもらおうと考え、神の加護を祈り、自ら人柱になろうと断崖から身を躍らせる。その時、鶴吉を掌に乗せた大魔神が現われ、悪人どもを蹴散らして無事村人たちを救い出す。前2作では、乙女の清らかな涙で現われた大魔神が、本作では、少年の清純な行為によって雪の中から現われます。監督は、前回ご紹介した森一生。雪化粧した大魔神が人気の作品です。

今回ご紹介した作品は、全てDVDが発売されています(『大魔神逆襲』のみ、BDも発売中)。本格的な夏本番を迎えるこれから、今回ご紹介した作品をご覧になって、涼を感じてはいかがでしょうか?

【今月のお薦め新作映画】
絶賛公開中の『ラスト・ターゲット』は、ハリウッドで今最も大人の魅力を感じさせる男、ジョージ・クルーニー主演の最新作。孤高の暗殺者、その人生最後の<仕事>を清冽に綴ったスタイリッシュ・サスペンス作品で、スリリングな展開にクールダウン必至です。

復活の日

製作年:1980年

愛は、人類を救えるか

ホワイトアウト

製作年:2000年

巨大ダムを占拠、20万世帯の住民の命と引換えに50億円を要求するテロリスト。
彼らにたった一人で闘いを挑む男がいた!

大魔神逆襲

製作年:

山が動く!大魔神だ!はじめて抜いた大剣をかざし、大鷹をしたがえ、悪人どもをコッパみじん!