角川映画オススメシネマ映子の部屋-EIKO's ROOM-

今月のピックアップ・バックナンバー

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第36回「春は“初挑戦”の季節!」

品川ヒロシ、待望の監督作第2弾『漫才ギャング』絶賛公開中!

結成10年の漫才コンビでボケを担当していた飛夫は、相方から解散を告げられる。ヤケになった飛夫はトラブルに巻き込まれ、留置場に送られる。そこにはドレッドヘアーにタトゥーといかつい格好の龍平がいた。喧嘩上等な龍平にビビッていた飛夫だったが、龍平のツッコミの才能に気付き、相方として誘い漫才コンビ“ドラゴンフライ”を結成する。飛夫は元カノ・由美子とヨリを戻し、“ドラゴンフライ”も1つずつステップを登る。快進撃を続け、全国放送の漫才コンテストというビッグチャンスを目前に控えた2人だったが、ある日飛夫が何者かにさらわれてしまう…。飛夫の行方は? 龍平はどうするのか? “ドラゴンフライ”の運命はどうなるのか?
主人公・飛夫を佐藤隆太。相方・龍平を上地雄輔が演じ、実際の舞台でコンビ漫才に初挑戦し、プロ顔負けの話芸を披露します。けなげな飛夫の元カノ・由美子役に石原さとみが演じ、綾部祐二(ピース)、宮川大輔ら吉本芸人も大挙出演、はまり役から意外な役まで様々な形で作品を盛り上げています。監督は、『ドロップ』で衝撃の監督デビューを果たした品川ヒロシ。監督のホームグラウンドである“お笑い”を中心に、友情や恋愛、更にはアクションシーンも盛り込み、一級の青春エンタテインメントに仕上がった『漫才ギャング』は必見です!

今月は『漫才ギャング』で佐藤隆太・上地雄輔が漫才に初挑戦! と言うことで、“初挑戦”括りで作品をご紹介します。

コメディ俳優のイメージが強いロビン・ウィリアムズが“初の悪役”に挑んだのが、『インソムニア』(’02)。太陽が沈まない街、アラスカ・ナイトミュートで猟奇的連続殺人事件が起こる。事件の異常な展開と沈まない太陽は、L.A.から捜査に招かれたひとりの刑事の眠りと理性を奪っていく…。ウィリアムズは、追う立場の筈の刑事を逆に追い込んでいく犯人役を演じ、新境地を開拓しました。

“ネガ・ポジ反転式フィルムによる日本初のカラー映画”として公開されたのが『地獄門』(’53)。日本初のカラー映画は『カルメン故郷に帰る』(’53)ですが、こちらはリバーサルフィルムでの撮影。当時の一流スタッフ・キャストを集めた本作は、その色彩技術が海外でも高い評価を得、カンヌ国際映画祭でグランプリ、アメリカ・アカデミー賞では最優秀外国映画賞・衣裳デザイン賞などを獲得しました。

日本でのビスタビジョンサイズの映画は、『地獄花』(’53)が初めてでした。このサイズは、“16:9(じゅうろく・たい・きゅう) ”とも呼ばれ、地上デジタルテレビ放送の画面サイズとほぼ同じです。しかし、当時は主流になり得ず、より横長のスコープ・サイズが全盛を誇ります。

角川書店がアニメに初挑戦したのは『幻魔大戦』(’83)。「ハルマゲドン接近」というキャッチ・コピーを覚えていられる方も多いのではないでしょうか? 原田知世が『時をかける少女』に先駆けて声優出演した作品でもあり、大友克洋が初めてアニメーション映画に携わった作品でもあります。

因みに、『漫才ギャング』絡みで言うと、『漫才提灯』(’56)という作品があります。大阪の下町に住む提灯屋を営む夫婦のお話。当時実際に夫婦であったミヤコ蝶々・南都雄二が主人公の夫婦を演じています。

今月ご紹介の作品の内、『幻魔大戦』はBD&DVD、『インソムニア』はDVDが発売されています。また、『地獄門』はNHKの協力を得て角川書店と東京国立近代美術館フィルムセンターと共同でデジタル復元を行い、「『地獄門』デジタル復元版」としてNHKBSプレミアにて5月2日(月)22時30分より放送されることとなりました。
新年度を迎えた今、“初”に挑んだ作品を見て、心を新たにされてはいかがでしょうか?

漫才ギャング

製作年:2011年

留置場でコンビ結成―!?
【笑い】と【アクション】の青春フルコースムービー!!

インソムニア

製作年:2002年

始まりは髪を洗われ 爪を切られた17歳の少女の死体

地獄門

製作年:1953年

「羅生門」を凌ぐ激情と昂奮!
「源氏物語」に勝る豪壮華麗!
加えて眼を奪う鮮烈の色彩!
総力を挙げて世界に贈る…イーストマン・カラー大映第一回総天然色映画

地獄花

製作年:1953年

日本初のビスタビジョン映画!

幻魔大戦

製作年:1983年

ハルマゲドン接近

漫才提灯

製作年:1956年

爆笑するたびに手に汗にぎる、前代未聞の時代喜劇!
映画と漫才の面白さを集めて笑いも二倍、三倍!