2008年04月01日

「青空のルーレット」塩谷瞬インタビュー

『青空のルーレット』発売記念 塩谷瞬ロングインタビュー!

 窓拭きの仕事につきながら夢を追う若者達を描いた映画『青空のルーレット』。同作の原作である作家・辻内智貴の小説は、本屋さんが選ぶ「映画にしてほしい小説」にも選出されるなど、待望の映像化となった。その作品の魅力、そして出演時の舞台裏について主演の塩谷瞬に語ってもらった。


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台本を読んだ感想は?

 出演のお話をいただく前から原作を読んでいて「映像化できたらいいな」と思ってたんで、お話をもらった時、すごく嬉しかったです。もともと僕が感じていた『青空のルーレット』っていう作品は、良い意味で地味な話。映像化するなら、窓拭きで疲れた体の限界から見える、「生きてるなぁ」っていうリアルな感覚を伝えたいと思っていました。
 でも、映画版の脚本だと、原作にあったニュアンスがカットされたシーンもあって…だから僕の方から積極的に、原作にある地味な部分も出していきたいとアプローチしました。それは本当に何気ないシーンなんですけど…たとえば仕事で疲れてる時って、「明日何の仕事する?」なんて話はしないと思うんです。そうじゃなくて例えば「今日、何食いにいく?」、とか「昨日かわいい娘見た」とか、そういう何気ない日常を表現したセリフやシーンを入れたいと。観ている人には、そうした何でもないけどリアルな部分も感じて欲しいと思っています。


撮影時の雰囲気は?

 撮影現場は和気藹々としていて楽しかったです。監督がいて、オッシー(忍成修吾)がいて、皆がいて…本当にバランスのとれたチームだったと思います。中でもワッキー(脇知弘)の面白いエピソードは、話がつきないくらいありますよ(笑)。そういう現場の雰囲気は、フィルムを通して観ている人にきっと伝わると思うので、作品を通してリアルな僕達の雰囲気も感じてほしいと思います。
 撮影は去年の12月頭から始めて年末にはクランクアップというタイトなスケジュールだったんですけど、雨とか曇りとか、天気の悪い日が多かったんで、ちょっと心配でしたね。最初のバンドのシーンを撮影した時も曇ってたんで、これはもしかして『曇空のルーレット』になるんじゃないかと(笑)。だけどエンディングを撮った時は、スカっと晴れてくれてよかったです。


窓拭きについて

 演技する時に一番気を使ったのが窓拭きのシーンです。最初は動きがぎこちなくなってしまったり、何かと大変でしたね。なるべく自分の家にも道具を持って帰って、リズムをつかめるよう練習しました。それに実は僕、高所恐怖症なんで、撮影の時は相当怖かったです。宙吊りになるシーンもあったんですが、もう最悪(笑)。とにかく早く終わらせてくれ! と思ってました。だから今、実際に窓拭きの仕事をしている人を見ると、本当にスゴイなーと思う。命がけですからね。でも、晴れた日には空を見る特等席だったなと、撮影の時を振り返って羨ましくも感じます。
 それからもう一つ、大変だったのはバンドの演奏。撮影の一週間前から練習に入ったんですけど、あの頃はプロミュージシャン並みのスケジュールだったと思います(笑)。バンド初体験の上にスケジュールも厳しかったんですが、ちゃんと弾きたかったし、中途半端な事はしたくなかったんで、ライブ感をちゃんと表現できるような演奏を目指しました。


主人公タツオについて

 原作を読んでいたんで、もともと僕の中には主人公タツオの人物像が出来上がっていました。僕が思っていたタツオというのは、大人っぽくてかっこいい感じ。逆に言えば、地に足がついていて、若さがないんですね(笑)。でも、着実に夢やすべき事に対して進んでいくあたりは、「こいつ太いな」と感じました。彼と比べると、僕のほうがフラフラしている部分もあるんだけど、友達に対する思いや、人に対する接し方には共感できる部分があります。
 タツオはバンドをやりたいと思っているんですが、窓拭きはかかさずに続けていて、タツオにとってそれが「軸」になっている。そういう、一見サラっとしているように見えて、実は骨太なところが、このキャラクターの魅力なのかな、と思ってます。
 僕自身にとっての夢は…もちろん、今も追い続けていますよ(笑)。今年は海外での活動を考えているんで、それが今の目標です。


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(撮影・ 川上 友)
 ▼プロフィール
塩谷瞬●1982年石川県生まれ。05年井筒和幸監督作品『パッチギ!』に主演。日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。映画を中心にTV、舞台など、幅広く活躍する若手実力派俳優

 ▼オフィシャルサイトはこちら




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 ▼作品情報
DVD『青空のルーレット』
発売日:2008年4月4日
定価:4,935円、
発売元:角川映画、販売元:角川エンタテインメント


投稿者:AT-TUN

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