WATARIDORILE PEUPLE MIGRATEUR

Blu-ray絶賛発売中!

それは、"必ず戻ってくる"という約束の物語。
本国フランスでは280万人以上を動員するという記録的大ヒット!!
世界各国でも熱狂的な賞賛と感動をもって迎えられ、セザール賞も受賞!!

Introduction -プロダクションノート-

それは鳥たちが生まれる前から始まった。

スタッフたちはまずリストに載った一万種類の鳥たちの中から、世界で最も美しく突飛な振る舞いをする約100種類の鳥たちを選んだ。その作業に一年を要した。
それから鳥たちをごく近くで撮影するための超軽量航空機や熱気球を調達した後、これらに鳥たちが慣れて貰うために胎教的な方法を利用した。人間の存在に慣れさせるために、早期から接触をもたせたのだ。すなわち鳥たちが生まれる前、まだ卵の段階から科学者たちは自分たちの声に慣れさせるために話しかけ、撮影の準備段階として超軽量航空機の音を聴かせたのだった。

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トップクラスのスタッフが結集。驚異のカメラワークで鳥たちを捉えた!

撮影は98年7月、アイスランドで始まり、2001年6月、モンタナで終わった。
スタッフは6チームに分かれて世界各国の難所といわれる海や山、森へ出かけ、3年の月日を費やして撮影を続けた。彼らは鳥たちを調教して、機械の後を追わせようなどとは考えなかった。鳥たちと感情的な繋がりを築いた上で、撮影することを考えたのだ。
撮影中、人間や機材を、鳥たちがまるで自分たちの仲間のように捉えていることを感じて、多くのスタッフが感動を抑え切れなかったことを告白している。彼らは鳥たちに演技を期待してはいなかった。自然の姿を撮りたかったのだ。彼らは鳥たちのみた事のない仕草や表現方法を、気長に待ち続けたのだった。

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飛んでいる鳥と共に飛びながら撮影鳥の目で空を眺めることに成功!

スタッフたちは鳥たちについていくために特別の超軽量航空機を造り、17人のパイロットを雇った。アイスランドでの撮影に当たったティエリー・マシャドは、そこで一年の月日を費やした。日が経つにつれ、この撮影がいかに大それたものであるかを実感したという。
ひとつのカットを撮るのに、そのつど高層気象を完璧に把握しながら、なおかつパイロットとの強い協力関係を持って行わなければならないのだった。撮影はCGを一切使わず、すべて実写で行われたのだ。だが彼らは本物のロシアの山々の上を飛んでも、嵐の海を飛んでいても、怖くもなければ目がくらむこともなかったという。なぜなら彼らは鳥の群れの真ん中を飛んでいたからだ。それで安全であるような気持ちになった事が実はとても危険だったと気づいたのは、撮影した後だった。

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ドキュメンタリーでは異例の製作費20億円

作品のために育成された鳥は約40種1,000羽。フランス郊外の村ボワロジェでは、この鳥たちが撮影時に人間や機械音に警戒しないように慣れさせるトレーニングが行われた。また撮影チームには高名な大学教授ら、鳥類の専門家も参集している。
こうした異例の準備によって製作費用は20億円となり、ドキュメンタリーとしては世界一の高額を記録した。だがその努力のお陰で、昨年のクリスマスシーズンに公開された本国フランスでは、280万人以上の観客を動員。記録的な数字を打ち立てた。このニュースが瞬く間に全世界に広がり、続いて公開されたヨーロッパ各国でも大ヒット、熱狂的な賞賛と感動を持って迎えられたのだった。世界の名誉ある映画賞にも名を連ね、セザール賞では見事、編集賞を受賞した。

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渡り鳥の移動ルート

渡り鳥が辿る道は、数千年も前から複数存在する。なぜなら同じ場所での繁殖が、時として不可能になることがあるため、鳥は自らの存在を絶やさないように、より条件の整った地を探し旅発つからである。
渡りは、基本的に南北の軸にそって行われる。北欧の温暖な気候の中で過ごす鳥たちは、秋の訪れと共に熱帯地方やエクアドルなどの、より穏やかな気候を求めて移動する。
渡り鳥は主に四つの移動軸にそって移動する。北アメリカに生息する鳥(ハクガン、シジュウカラガン、カナダヅルetc)は、アメリカ合衆国の南方、中央アメリカ、あるいは南アメリカに移動する。
ヨーロッパやアジアに生息する鳥(クロヅル、コウノトリ、ツバメ、ダイシャクシギetc)は、アフリカの方向へ飛び地中海を越えるか、あるいは迂回してスペインや中近東を目指す。
アジアの鳥たち(ガン、シベリアヅルetc)は、インドへ向かい、ヒマラヤ山脈を迂回して西か東を目指すか、あるいは直接エベレストの峠や頂上を越える。
また、コオバシギなどアジアの南東方向に飛び、オーストラリアやオセアニアを目指す鳥もいる。 鳥は、自分たちに課せられた制約、能力、経験、そして出発地点と到達地点を考慮した上で、この四つの内いずれかのルートを辿る。たとえば、アフリカで越冬するヨーロッパのコウノトリは、海上には存在しない熱気泡を利用するので、ツバメのように地中海を渡らず、スペインやトルコを経由する。このように、鳥は種類によってそれぞれ独自の移動ルートを持つが、それはいずれも大陸横断を原則とする上記の四つのルートのうちの一つである。
彼らが選択するルートは、彼らの個別特殊な自然体験の反映でもある。この四つの主な移動ルートには、渡り鳥の数と同じくらいの多くの分岐点や分岐線、バイパス(迂回路)がある。
−−ステファン・デュラン(シナリオ)