Introduction -プロダクションノート-
撮影日誌
2006年5月13日
映画『となり町戦争』の撮影に臨むべく愛媛県、東温市に着く。今回の映画ではメインロケ地である東温市を始め全編に渡って愛媛県内での撮影を予定。東温市には全面協力を約束して頂いている。主演の江口洋介さん、原田知世さんも愛媛入りし、記者会見は特例ともいえる東温市の市議会場で行われた。
5月15日
クランクイン初日はシーン1、伊予桜井駅でのロケから始まり、夜は東温市役所をお借りしての撮影となった。初日の撮影はその映画の基調となる事が多く、監督、スタッフ、そして主演の江口さん、原田さんにも心地よい緊張感がみえる。初日ということで地元テレビ局、新聞社の取材もお願いして愛媛県各所で撮影させて頂く事を県民の皆様へご挨拶する日にもなった。
5月16日
松山のバッティングセンターでの撮影。今回は2つのバッティングセンターでの撮影が予定されている。今日は江口さんだけが打つが、後日原田さんもホームランをかっ飛ばすシーンの撮影がある。それに備えて撮影終了後、原田さんがお店の人にお願いしてご自分に合ったバットを選んで借りて行かれた。自主トレをされるつもりらしい。
5月17日
東温市で八百屋、食堂、役場のシーンの撮影。今回は原田さんが町役場の職員という設定のため東温市役所での撮影が多い。市の全面協力を得られてこそ実現した事で、役場のシーンでは東温市の職員の方々にもエキストラとして多数参加していただいている。監督をはじめ演出部は、市の職員の方々や地元ボランティアのエキストラの方々にも容赦なく芝居の注文を出しているが、みなさん自然な動きで中々の役者ぶりだ。
5月18日
2つ目のバッティングセンターでの撮影、自主トレの成果か原田さんのバッティングフォームが決まっている。香西さんがホームランを連発し、北原が“そんなバカな?”という顔で見ているシーンだ。
5月21日
大洲市のご協力を得て市役所でのロケや昔懐かしい町並みを再現した“ポコペン横丁”での撮影。大洲市役所、ポコペン横丁の商店街の方々にもエキストラとして参加して頂き、江口さん原田さんが町中を歩くシーンを撮影。ここには陣中見舞いに来てくださった原作者の三崎亜記さんにも出演して頂いた。
5月22日
東温市の拝志大橋での撮影。橋の上に大型の撮影用クレーンを仕掛けての撮影。この頃になると、町の人たちもこの町の何処かで映画の撮影をやっている事をご存知のようで通行する車に3、4分待って頂くようお願いしても「あっ、撮影ですね」と、快く待って頂ける。ありがたい事だ。
5月23日
今日も雨だが、終日西谷幼稚園をお借りしてのロケ。照明部は朝早くから先発しての照明準備。余貴美子さん、瑛太さんが登場。地元ボランティアのエキストラの方々にも多数参加していただいての撮影。お子さんが退屈して泣き出すのを見て監督が急遽子供の泣き顔のアップを撮ろうと言い出す。が、準備が終わる頃には泣き止んでいる。可哀想だが一旦渡したおもちゃを取り上げて泣かせてしまうことに。ごめんなさい、ちゃんとアップで写っているからね。
5月25日、26日
映画の山場のひとつとなるシーンの撮影が東温市役所で始まる。余貴美子さん、菅田俊さんを迎えての撮影。江口さんとの緊迫した電話のやり取りをする場面の原田さん側の撮影だ。
5月29日
巨大な3本杉のある新宮神社での撮影。神秘性さえ感じさせるその巨木に圧倒される。北原が自分の気持ちを吐露し香西さんの気持ちを確かめようとするシーンである。
5月31日
大洲市で北原と香西さんの川に浮かぶ船上でのシーン。美しい川で、坂本龍馬が脱藩してこの川を下ったと言われているらしい。船頭さんが櫂で漕ぐ船上の二人をもう1艘の船の上にカメラを乗せて狙う撮影。川の流れもありベテランの船頭さんをもってしてもなかなか難しい撮影となった。
6月1日、2日、3日
北原と香西さんの仮の新居での一連の撮影。二人のラブシーンを監督は悩みに悩んでいた。単純にキスとかセックスとかではなく心の交配ともいえるラブシーンにしたいようだ。
6月4日
昼、石手川公園駅。夜、香西さんの車の激走。監督の中では香西さんはセダンなんかには乗っていない、スポーツタイプのしかも荒野でも走れるような車、ということで三菱のランサーエボリューションが選ばれた。撮影は深夜3時に及んだ。
6月6日
石手川公園駅でのラストシーンの撮影。天気予報を睨みながらラストシーンの撮影を一足早くやる事になった。短い停車時間を利用して撮影。ここでも1両にエキストラの方々を配置し、たまたま乗り合わせた一般の乗客の方々には前の駅で隣の車両に移って頂くという離れ業でなんとか無事撮影を終了。ご協力頂いた乗客の皆様には本当にお礼の言葉も無い。
6月7日、8日
北原の脱出の一連撮影。下水道の中、川の中、山と北原は走る。江口さんも自らアイディアを出しながら進んで下水道の中での岩松了さん瑛太さんとの乱闘シーンを創っていく。
6月10日
前日の雨も上がり昨夜撮影予定だった大洲市での山越えのシーンの撮影も無事終えた。終了後、地元婦人会の方々が用意してくれた温かいうどんとおでんを頂く。明日は最終日だ。
6月11日
瀬戸風峠での撮影。ハードなナイター撮影が続いているが今日が最終日とあってスタッフの表情も明るい。岩松了さん、次いで原田知世さんが終了したのだが、江口洋介さんの終わり、つまりクランクアップまで現場で待っていてくれるという。そして全て終了。みなさま本当におつかれさまでした!
