羅生門 デジタル完全版

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映画史上に燦然と輝く日本映画の至宝! 黒澤明監督の代表作
私はこの映画でムツカシイことを言おうとしているのではありません…。
どうかこの映画をムツカシク見ていただかない事を希望します。
                                  1950年 黒澤 明

NEWS -ニュース-

2008/08/21

『羅生門』 角川映画と米アカデミーの共同デジタル復元



 巨匠・黒澤明監督が亡くなって今年で10年です(1910年3月23日-1998年9月6日)。黒澤監督の代表作のひとつである『羅生門』を保有する角川映画では、この度、米映画芸術科学アカデミーと共同で、本作のデジタル復元を行います。
本作の芸術的・文化的な価値を鑑み、角川文化振興財団と米・映画芸術科学アカデミーおよびフィルムファンデーションより、復元費用の助成を受けることになりました。米アカデミー並びにフィルムファンデーションとの共同事業・デジタル復元は日本映画として史上初の試みとなります。

『羅生門』(日本公開’50年8月26日)は、’51年ベネチア国際映画祭で最高賞「金獅子賞」を、さらに’52年米アカデミー賞名誉賞(最優秀外国語映画賞)を受賞するなど、全世界から尊敬を集め、映画史に残る傑作です。
本プロジェクトは、映画復元の第一人者であり、アカデミー・フィルム・アーカイブのディレクターであるマイケル・ポゴゼルスキー(Michael Pogorzelski)氏を統括に迎え、また日本側の監修として東京国立近代美術館フィルムセンターに技術的・学術的な助言を仰ぎ、進めてゆきます。

復元されたフィルムは、本年9月18日よりアカデミーで開催される回顧展“Akira Kurosawa: Film Artist”のオープニングにてサミュエル・ゴールドウィン・シアターで、お披露目する予定です。

◆角川映画 “原版保存プロジェクト”の取り組み

 当社は、大映、角川映画、日本ヘラルド映画のアーカイブとして1600タイトル以上の映画作品を保有しています。内外から評価の高い秀作も数多く保有していますが、業務や学術的な研究を通じてフィルム原版には経年劣化が起こることがわかり、危機感を抱くに至りました。少しでも原版の劣化を抑え、貴重な作品群を未来に向けて保存していくことが、当社の重要な使命のひとつであると考え、原版の保存並びに修復・復元作業を行うこととしました。この作業は当社一社の利益のためではなく、日本文化にとっても大変重要な事柄であり、社会的にも非常に有意義であると考えています。
この修復保存の意義を鑑み、角川文化振興財団から助成を受けて、2004年度より事業を開始しました。社内を横断した「原版保存プロジェクト」を立ち上げ、原版の状態を確認し、クリーニングを行い、可能な修復を行い、複製原版を作成し、保存していきます。また、フィルム原版はすべて、東京国立近代美術館フィルムセンターと締結した協約に基づき、恒常的に低温低湿の環境を維持したフィルムセンター相模原分館の映画フィルム専用保存庫にて、劣化や散逸の危険がないよう、安全に保管しています。

このプロジェクトで行うデジタル復元としては『羅生門』が『新・平家物語』に続き、2作品目となります。