Introduction -イントロダクション-

100年前―ひとりで日本の地を踏み、天才を育てた女性がいた。
彼女の名はレオニー。

彫刻家イサム・ノグチを育て、
自らも波乱の時代を生き抜いた一人のアメリカ人女性
レオニー・ギルモアの生涯。

20世紀初頭のニューヨーク。これからは女性も仕事を持って生きる時代と、文学の道に進む夢を持ち、希望に満ちた人生が待っていたはずだったレオニー。
しかし、一人の日本人の青年との出会いによって彼女の人生は波乱に満ちたものとなっていく・・・。レオニーは彼を愛し妊るが、男は一方的に日本へ帰国してしまう。
シングルマザーとなった彼女は、子供とともにアメリカと日本の二つの国で、困難な時代を生き抜いていくー。我が身の不幸を嘆くよりも、潔く運命を引き受け、自分らしく生きていこう。それが彼女の信念であり、また我が子に伝えたいたった一つのことだった。
イサム・ノグチと命名された子供は、長じて「地球を彫刻した男」として世界中にその名を知られる芸術家と成長していく。自らの意志の力で未来を切り拓いて行くレオニーの生き方は、多くの人々の心を打ち、勇気と感動を与えてくれるだろう。 

レオニー

国境を越え、時代を超えて、
世界中の人々の心に届く映画を。

『ユキエ』『折り梅』で家族の絆を描き、のべ200万人を動員、日本中を感動で包み込んだ松井久子監督。3作目は世界の観客に感動を届けたいと、果敢に選んだ題材はイサム・ノグチの母レオニー・ギルモアの物語だった。
ドウス昌代の「イサム・ノグチ〜宿命の越境者」に感銘を受け、推敲を重ねた脚本は14稿、作品完成までの道のりは7年に及んだ。
その松井久子の熱意に、フランス・セザール賞の撮影監督永田鉄男や、アカデミー賞に輝く作曲家ヤン・A.P.カチュマレクなど世界で活躍する一流の映画スタッフが集結し、日米13都市にわたるロケ地での撮影を敢行。
美しい風景の中で繰り広げられる、切なくも力強い、一人の女性の人生を描いている。詩情漂うシーンシーンが折り重なり、見終わったとき自然と暖かな涙が溢れる感動作を作り上げた。 

レオニー

実在した一人の女性の人生を、さらにドラマチックにする豪華キャスト陣。

主人公のレオニー役に抜擢されたのは、『マッチポイント』『シャッター アイランド』などに出演し、アメリカと母国イギリスで「若き演技派」と注目されているエミリー・モーティマー。
レオニーが愛した男、野口米次郎には歌舞伎界のみならず、映画、TVと幅広く世界へ向け活躍し続けている中村獅童。
そして、彼らに様々な影響を与える登場人物にも、原田美枝子、吉行和子、竹下景子、柏原崇、大地康雄といった実力派キャストが名を連ねている。また、友情出演として中村雅俊が参加。さらに、イサム・ノグチを彷彿とさせる彫刻家役を舞踊家・勅使川原三郎が演じるなど、日米合作にふさわしい豪華俳優陣が集結し、物語をよりドラマチックに仕立てている。