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監督・脚本・プロデューサー
デイヴィッド・リンチ  David Linch

1946年1月20日生まれ。モンタナ州ミズーリ出身。本名はDavid Keith Lynch。幼い頃から画家を志し、高校卒業後、ボストン美術館付属美術学校に入学。中退してヨーロッパへ留学するがわずか15日で帰国し、フィラデルフィアのペンシルバニア・アカデミーに入った。そこで制作したアニメーションの短編を認められ、AFI(American Film Institute)の奨学金で34分の16ミリ「グランドマザー」を監督する。70年にロサンゼルスに移り、AFI の援助を得て72年から5年がかりでモノクローム作品『イレイザーヘッド』(77)を完成させた。この作品がカルト的人気を集めて高く評価され、メル・ブルックスが『エレファントマン』(80)の監督に起用。19世紀末のイギリスを舞台に、奇形に生まれついた人間の気高さを描いたこの作品は、アカデミー賞8部門ノミネートとなり、世界的に大ヒットして、一躍脚光を浴びた。
その後『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』の監督オファーを断り、途中降板したアレハンドロ・ホドロフスキーに代わって大作『デューン/砂の惑星』(84)を3年半かけて映画化し、俳優としても出演。88年には『ブルーベルベット』以来の恋人であったイザベラ・ロッセリーニの誘いで『ゼリーと私』で彼女の恋人役で出演。
90年に監督した『ワイルド・アット・ハート』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。TVシリーズでは、日本でも一大ブームを引き起こした「ツイン・ピークス」(89〜91)で驚異的な人気を誇り、後に映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』(92)を監督した。
『ロスト・ハイウェイ』(96)など不条理で異様な世界を描き、常に観客の注目を集めるが、1999年には小さな新聞記事から着想を得たハートウォーミングな感動作『ストレイト・ストーリー』で世間を驚かせ、主演のリチャード・ファンズワースはアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。(一方で、『羊たちの沈黙』のトマス・ハリス原作の『レッド・ドラゴン』の監督オファーを断る)
そして、ナオミ・ワッツとローラ・ハリングを起用した『マルホランド・ドライブ』では、2001年カンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞、アカデミー賞の最優秀監督賞にノミネートされ、世界中の映画祭で絶賛されるとともに、世界的な大ヒットとなった。
2度の結婚をしたがともに破局。ペギー(マーガレット)・リンチとの娘のジェニファー・リンチは、『ボクシング・ヘレナ』(93)の監督として知られている。2006年に結婚したメアリー・スィーニーは脚本家・プロデューサーとして、本作品を含めリンチ作品を共に作り上げている。
映画のほかに、音楽や絵画、CF、家具デザインなど広い分野でそのアーティスト性を発揮し、2007年3月より、パリのラスパイユ通りにガラスとメタル貼りの美術館を要するカルティエ現代美術財団(Fondation Cartier pour l’art contemporain)にて、「david lynch the air in on fire」展が開催され国内外の大きな話題を呼んだ。
かつて日本の缶コーヒー(ジョージア)のCMを手がけたことがあったが、自身が運営するメンバー制のサイトhttp://www.davidlynch.com/では、オリジナルのリンチ・コーヒーが販売されている。

デイヴィッド・リンチ

製作
メアリー・スウィーニー  Mary Sweeney

プロデューサー、編集、脚本、過去には、女優などの顔を持つ。プロデューサー・編集としては、本作のほか、『マルホランド・ドライブ』、『ストレイト・ストーリー』、『ロスト・ハイウェイ』などのリンチ作品を手がける。脚本家としては、『ストレイト・ストーリー』をジョン・ローチと共同執筆した。短編映画『In the Eye Abides the Heart』(06)では監督もつとめている。『マルホランド・ドライブ』では、BAFTA(英国アカデミー賞)最優秀編集賞を受賞している。デイヴィッド・リンチとは公私ともにパートナーでもあり、一男をもうけている。