ハイウェイマンHIGHWAYMEN
全米ハイウェイ70万kmで激突する
ヴィンテージ('68年型プリマス・バラクーダ)VSマッスル('72年型キャデラック・エルドラド)カー・バトル!!
美しき獲物たちを狙うモンスター・カーと孤独な復讐者の壮絶チェイス!!
Introduction -プロダクションノート-
映画史上屈指の《ヴィンテージvsマッスル》カー・アクション!
スタント・シーンの主役は5人の主要人物が乗る5台の車――
レニーの褐色の'68年型プリマス・バラクーダ、ファーゴのグリーンの'72年型キャデラック・エルドラド、アレックスのマツダ、ブーンのサーブ、マクリンのセダン。
チェイス&クラッシュ・シーンの一部は俳優たち自身によって演じられた。レニー役のジム・カヴィーゼルは自身カーレース・ファンで、運転技術も相当なもの。マクリン役のフランキー・フェイソンは、“初めてジムと一緒に乗った時、彼に時速160キロも出されたよ”と語る。“猛スピードで走らせるのも上手いし、スピンや急停止もやすやすとこなせるんだ”。
また、モリー役のローナ・ミトラも運動神経抜群で、スタント・シーンを大喜びで演じた。
撮影にはスタント用を含めて複数の同種車が使用された。バラクーダは6台(うちスタント用3台)、エルドラドは5台(うちスタント用4台)、サーブ3台(すべてスタント用)、マツダとセダンは各1台。安全確保のため、各車に専門のレース・テクニシャン・グループがつき、シート、エンジン、ブレーキなどに特別装備を施した。バラクーダとエルドラドについては、本物らしさを保つために、中古かヴィンテージのパーツだけが用いられた。全車ともトランスミッションはオートマティックからマニュアル式へ交換され、燃料タンクは取り外された。スタント・カーには特殊なロールケージと燃料セル、過酷なレースにも耐えられるサスペンション・システムが搭載された。
スタントシーンの舞台となるセットを準備
ロバート・ハーモン監督が思い描く大胆なカー・アクションを実現するため、各シーンのミニチュア模型が製作され、プランニングに用いられた。ハーモン監督と撮影監督のルネ・オオハシは、マイクロ・ミニカー2台を使い、カー・アクションの打ち合わせを行った。映画の前半の見せ場となるトンネルは、全長225m、幅15m。これは撮影所にセットを組むにはあまりに大きすぎたため、鉄道会社の敷地を使うことになった。
80名のスタッフが8週間がかりで建てたこのトンネルは、衝撃に耐えられるようスティール製の柱を使ったり、車道と内壁の間に緩衝用の歩道を設置するなど、撮影の安全面も考慮して設計されている。
5年前の忌まわしい事件の現場となるタワーズ・モーテルは、農家所有のとうもろこし畑の真ん中を走る道路脇に建設された。それがあまりにリアルだったため、地元の電話局が電話帳を届けに来たり、市の調査員が給水タンクやガソリンタンクの使用許可をとりに来たりしたほどだった。廃車置場のシーンは北米最大級のリサイクル工場で撮影された。現場にあったスクラップ・カーに加え、400台を撮影用に搬入。これを90mの通路に積み上げ、チェイス・シーンが撮影された。
準備に一週間! 最大の見せ場を飛行場で撮影!
本作最大の見せ場となるスタント・シーンは、プランニングとキャメラのアングル設計に1週間を費やした後、飛行場の滑走路で撮影された。緊急車両数台を待機させるなど、徹底した安全対策がとられる中、エルドラドとサーブの、映画史上に前例のないスタントが撮影された。撮り直しがきかないため、5台のキャメラが用意され、200mm、300mm、400mmの望遠レンズで被写体を狙った。この望遠撮影・高速度撮影を行うためには、14万ワットの照明2台をフルパワーで稼動させなければならなかった。
Cast of Cars
<68年型プリマス・バラクーダ(426 ヘミ・パッケージ)>
運転者●レニー
車名●バラクーダとは熱帯地方に生息するカマスの一種で、体長2m近い凶暴な魚。英語では“容赦ない略奪者”という意味も。
歴史●'65年、バリアントのスペシャル・グレードとして登場したマッスル・スポーツ・タイプの車。初代バラクーダはグラスバックと呼ばれる湾曲したリアウィンドウが特徴。'67年にモデルチェンジ。'71年型は「刑事ナッシュ・ブリッジス」のドン・ジョンソン扮する主人公の車としても有名。
撮影車●6台(ヒーロー・カー3台とスタント・カー3台)
改造点●カーレースで使われる5点式ロール・ハーネス、ライン・ロック・ブレーキ(前輪だけをロックし、後輪は空転させることで、スタート時に爆発的加速を可能にする)ピストル・グリップのハースト製シフター、無線ラジオ
<72年型キャデラック フリートウッドエルドラドクーペ>
運転者●ファーゴ
車名●エルドラドはスペイン語で“黄金郷”の意味。
歴史●ショーカーと同様の環境で開発され、'53年に全米各地で一般展示。この初代エルドラドは532台の限定生産で、戦後のGM車のどのモデルよりも高価な7,750ドルで販売された。'59年型は米国ポップカルチャーの象徴ともいえるテールフィン(垂直翼)で有名。'02年に生産終了し、半世紀の歴史を終えた。
撮影者●5台(ヒーロー・カー1台、スタント・カー4台)
改造点●特別仕様ハンドル、無線ラジオ