アサルト13 要塞警察ASSAULT ON PRECINCT 13
突然に襲いかかる“絶体絶命”の夜!
外部への接触99%不可能−−
彼らは生きて朝日を浴びられるのか!?
NEWS
Introduction -プロダクションノート-
伝説を凌駕する、新世代の才能たち
1997年、フランスのホワイ・ノット・プロダクションの社長パスカル・コーシュトゥーが、ジャン=フランソワ・リシェの2作目の監督作品「MA 6-T VA CRACK-ER(CITY CRCKER)」をプロデュースしていた。彼は、「ジャン=フランソワの映画を編集室で見ていて、それは自分の好きな映画のひとつ、『要塞警察』を彷彿させてくれたんだよ。」そして、コーシュトゥーはリメイクすることを決意し、カーペンターに連絡を取った。
フランス人のプロデューサーがすぐにロスに飛び、カーペンターのオフィスで会った。するとカーペンターは言った。「分かった。それじゃあ、ジャン=フランソワの映画を見せてくれ。それからもう少し話そう。」
リシェは、この映画は、アメリカのセットによって、英語で撮るべきだと主張した。リシェは脚本の草案を執筆しているが、コーシュトゥーは、「これはアメリカ映画になるのだから、アメリカ映画の製作について熟知している人に書いてもらうべきだと、感じ始めたんだよ。」
そして、「交渉人」の脚本家ジェームズ・デモナコに、脚本を依頼した。カーペンターは、デモナコのいくつかの脚本を読んで権利を売ったのだ。「ジョン(カーペンター)は、最初自分でやるつもりだったが、“むしろ若い人たちに作り直してもらいたいね”と言ってきたんだ。」とデモナコは回想する。「ジョンにとって大切なことは、“オリジナル版とは違う映画を作るんだ。……私のコンセプトで全く違った映画を作るんだ”とね。
ジョンはさらに、“もし、あなた方が、オリジナル版から切り離すことができれば、私の映画にとっても、あなたの映画にとってもいいことだと思うよ。だから脚本を執筆する時は、あえてオリジナル版を観直すことはしなかったんだ。それがリメイクを作る時の方法かどうかは分からないけど、それがジョンからの願いだったと思う。“私の作品に入り込んで、分析をしないこと。自分のスタイルでやるんだよ”と言ってくれたからね。」とデモナコは語った。
よりエキサイティングに
−アクションの“真髄”を生みだすために
新たな挑戦として、我々が住むこのハイテク時代において、どのように孤立した所轄署を見せるかということが難題だった。そこでデモナコはその側面を正しく伝えようと、様々なリサーチを行った。「所轄署が閉まる時は、たいてい工業化した地域に古い建物がある場所だね。」とデモナコは言った。「だから我々は、工場が閉鎖している地域に13分署を置いて、更にニューイヤーズ・イヴで、巨大な吹雪に見舞われているという設定にしたんだ。まさに、“離れ小島”になったわけ。」更に彼はこう語る。「オリジナル版はもっと雰囲気的なものだったけど、我々はさらにストーリーを重視し、深いプロットを持たせたよ。」
ジャン=フランソワのアプローチは、第一にリアリズムから出発し、警察やSWATによる攻撃や、銃弾が肉体を貫通した時にどう見えるかなどの犯罪科学について調べた。典型的なアクション映画と異なり、描かれる全ての殺人について追求していった。
製作のジェフリー・シルバーは言う。「オリジナル版では、外からの攻撃者が犯罪者だった。我々のバージョンでは、彼らは汚れた警官たちだ。それは現実に起きていることと関連性があるよ。人々は、アメリカの公的な権力による、善と悪の両サイドに気がついているからね。だから、これがストーリーを最も新しくする方法として適切だと思ったんだ。」
イーサン・ホークも、監督について語ってくれた。「ジャン=フランソワについて評価するのは、この映画に傾けた情熱だよ。監督は並外れた注意力と共に、自分が撮りたいビジョンを明確に持っている。『要塞警察』のリメイクというより、幼い頃に好きだったスティーヴ・マックィーンのアクション映画のバリエーションになると思うね。『要塞警察』は素晴らしい映画だけど、僕らのは完全に違うものなんだ。」
■76年度版オリジナル『要塞警察』
ジョン・カーペンターの、プロとしての本格的な監督デビュー作が、『要塞警察』である(「ダーク・スター」は半自主映画だった)。カーペンターが敬愛するハワード・ホークス監督の「リオ・ブラボー」の設定を現代に移し替え、シャープでハードなアクション・スリラーに仕上げている。カーペンターの十八番ともいえる“限定された恐怖空間”に、恐怖を醸し出す“怪物的な存在”のストリートギャングを登場させ、カーペンターならではの魅力が詰まった傑作として、熱狂的なファンとフォロワーを生んだ伝説的作品だ。
カーペンターは、監督・脚本・音楽としてクレジットされているが、「リオ・ブラボー」でジョン・ウェインが演じたジョン・T・チャンスの名を借用し、編集も務めている。
アメリカでは、宣伝不足もあって興行面は厳しかったが、イギリスのロンドン・フィルム・フェスティバルで上映されて大評判となり、ヨーロッパでの評価が高まり、その後、アメリカで再評価されることになった。
日本では劇場公開されなかったが、80年2月に東京12チャンネル(現、テレビ東京)で、「要塞警察/ウォリアーズ夜の市街戦」のタイトルでTV放映された。その後、ビデオ発売時には、「ジョン・カーペンターの要塞警察/ストリートギャングの大襲撃」に改題されている。