角川映画オススメシネマ映子の部屋-EIKO's ROOM-

今月のピックアップ・バックナンバー

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第62回「『市川崑生誕100年記念』第2回 映画祭のおススメ作品」

生誕100年記念「市川崑映画祭 光と影の仕草」が1月16日から角川シネマ新宿で上映開始いたします(順次全国上映する予定です)。
前回ご紹介した“デジタル復元版”の紹介に続き、1月上映作品の中から特におススメする作品をご紹介いたします。因みに、前回出題のクイズ「今回の3作品で皆勤出演された俳優がお一人いらっしゃいます。誰でしょう?」ですが、正解は「浜村純さん」です!

『鍵』(’59)は、谷崎潤一郎の原作を大胆にアレンジして映画化した作品です。能面のようなメイク、毒々しいほどの色彩を帯びた小道具などは、ラストに向けて重要なカギとなっています。個人的には、叶順子さんの唇にそそられます。カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞しました。

『野火』(’59)は、大岡昇平が自身の戦争体験を基にした小説が原作。戦場での過酷さ・非人間性をえぐり出し、主演の船越英二が「演技派俳優」として確立された作品でもあります。『ビルマの竪琴』とは違うアプローチで戦争を問います。

『破戒』(’62)は、数多く映像化された島崎藤村原作の作品の中でも屈指の作品です。主人公の苦悩・宿命を市川雷蔵が好演。市川数多くとコンビを組んだ芥川也寸志の音楽も印象的です。藤村志保の芸名の由来となった作品でもあります。

『犬神家の一族』(’76)は「角川映画」の第一回作品として公開、光と影を追求した映像、ショッキングな展開で、当時の話題をさらいました。横溝正史が生んだ稀代の名探偵・金田一耕助を原作に忠実に表現。大野雄二による「愛のバラード」、湖面から突き出た脚、「母さん、僕です、スケキヨです」でおなじみのマスク姿の男など、時代を超えて今でも引用されています。

今月ご紹介した作品は、「市川崑映画祭 光と影の仕草」で上映されます。上映スケジュールはこちらでご確認ください。

今回の4作品は全てDVDも発売しております。前回ご紹介した3作品を収録した「市川崑 4K Master Blu-ray BOX」も、絶賛発売中! ブックレットでは、3作品のサントラを収録した特製CDのライナーノーツを私が執筆しました。

また、東京国立近代美術館フィルムセンターでは、三隅研次監督の大回顧特集上映「映画監督 三隅研次」が開催されています。『とむらい師たち』(’68)は、50年近く前の作品ですが、2016年でも作中の風刺がタイムリーな作品です。本当はタイムリーであってほしくはなかったのですが…。大映作品のみならず、勝プロ作品はもちろんの事、「必殺」シリーズも見られるファン垂涎の特集です。上映作品の詳細、場所などはHP(http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/misumi-2016-1/)でご確認ください。

製作年:1959年

芸術か、ワイセツか?

日本中に賛否の嵐を呼んだ谷崎潤一郎の最高の問題作!
ついに完全映画化!

野火

製作年:1959年

野火燃ゆるレイテの戦場にとらえた異常な真実!
魂を失った人間の極限を描く、ヒューマンの香り高い市川崑の傑作!

破戒

製作年:1962年

悶え、苦しみ、愛し、果しなき悲しみに耐える孤独の青春!

犬神家の一族

製作年:1976年

名探偵・金田一耕助 登場

角川映画、記念すべき第一回作品

市川崑映画祭−光と影の仕草

製作年:

その出会いは永遠に色褪せない

「巨匠」と呼ばれながらも常に時代の先端を軽やかに駆け抜けた日本を代表する映画監督・市川崑‐『雪之丞変化』『おとうと』『炎上』デジタル復元版ほか一挙上映!

とむらい師たち

製作年:1968年

死んだあともかっこよくいこう!
あなたも死にたくなる葬式革命!
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